仕事

凄惨な一日。

ご無沙汰しています。 私はとても元気なのですが、このブログを書く意味がいまいちわからなくなり、また、日本語をタイピングしてるとフランス語やアラビア語がそのぶん抜けていく気もして、しばらく休憩していました。 先日、 緊急入院で搬送されてきた子が…

集合写真

実際の私を知っている人は、私が写真が好きなことを良く知っているであろう。 しかし、モロッコで一眼レフを日々持ち歩いていたら多分もう手元に一眼はないであろうし…カメラをうまく隠せる服装にするように気を付けたり、カバンを持ち歩かなくてはならなか…

ツマァ大発見

恐らく前任の方がいたから、日本人がモロッコ人よりも多い頻度でお米を食べるというのは、スタッフのうち数人から言われ知っている様子。 【日本=寿司】と思っているよう。 まあ、それは仕方ないと思う。 なぜなら、私の住む首都には寿司屋さんが今ぱっと思…

姿なき先輩隊員の一言

顔も名前も知らない。いつどの地域でどんなことをしていたのかも知らない先輩隊員さん。 先輩隊員さんは、日本にも世界にも沢山いて、隊員経験者だと公言している人もいればひっそりと身を隠している方もいる。モロッコに来る前にも日本にいる数名の先輩隊員…

知らない間に進んでいた関係づくり

先日に行われた式典へそれぞれの配属先でお世話になっているモロッコ人を招待できるということで、私は配属先で面倒を見てくれている看護長にぜひ来てほしいと招待した。 始めの頃、彼女との関係に悩み…たぶん彼女自身も私を警戒していたのであろう。体調が…

日本人が来た。

事務所が主催してその地元の企業が派遣国を視察しに来るという、イベントがあった。 視察前には、配属先への連絡や説明。そして、視察前日には会食、当日は病棟の簡単な案内と活動の説明を行った。事前情報では、医療関係の業種の方はおらず、恐らく専門的な…

研修生たち

約1か月ほど研修に来ていた研修生たちが、金曜日で最終日を迎えた。 同じ学校の生徒でもクールによって雰囲気が全然違う。 また、病棟で研修を始めた当初と終わりの頃でも全然違う。 今回の子とたちは本当によく頑張っていた。 日本でいう看護学生の実習のよ…

痒さと戦うか、病院に行くか…難渋

蕁麻疹が長期化し、さすがに怖くなり、泣く泣くクリニックへ行くことにした。 たぶん、もうステロイドしかない… クリニックで「1週間前に魚を沢山食べた、種類は沢山。その夜から蕁麻疹が出て痒くなった、内服は特にしていない(抗ヒスタミン薬を1回飲んだが…

疲労の原因

こっちに来てから、なかなか気力がもたなくて、たった週5、7時間病院にいるだけで、-しかもそれは日本の労働量と比にならないくらいまったりとしたもの-非常に疲れる。 ただ、運動不足で体力が落ちているのかなとか、やっぱり異国に慣れたと思っていても、…

復活

しょっちゅう急変はある。 大概の場合、一回目にはアドレナリンを使用して回復。しかしその直後、二回目の時には、回復できずそのまま看取りとなることが多い。また、もし二回目に回復できたとしても、その日の夜を越せることはほとんどないように感じている…

なぜ、カウンターパートとの関係づくりに苦慮する必要があるのか?

表題にある通り。 よく、協力隊関係者やOVの方々から「カウンターパートとの関係を良好にすることで活動がうまく行くようになる」とか「カウンターパートとの関係を大切にした方がいい」という意見や話をよく聞く。 私にとってそれは教授であり、彼女は大変…

卒業パーティ

医師免許取得後に、新生児のエキスパートの研修のために、医師が研修に来ていたが、この度をもって卒業となったそうだ。 8か月間、当院で研修していたとのこと。時には教授の罵声を浴びたり、思うように赤ちゃんの経過がいかずに、悲しい思いをしたことも数…

よくもわるくも、ダリジャ

一日中、ダリジャ(モロッコ方言アラビア語)を聞いていること。 職場では毎日ルチン行為が多い。 それらの影響により、みんな毎日同じようなことを繰り返して喋っていることが多い。 看護長は、そんなに話せなくて仕事で苦労するでしょ?というがもう全然苦労…

時間をくれ‼

活動計画を立てる時間がほしい。自分のパソコンを使って、家でやりたいと言ったら、看護長から「勤務が終わってからの16時以降にやればいいじゃん。16時以降なにしてんのよ?どうして、あなたはフランス語も英語もアラビア語も話せないし‥全く、どうしてくれ…

幸せなとき。

日本でもモロッコでも、仕事をしていて幸せを感じる瞬間は一緒。 入院せざるおえなかった赤ちゃんが育って、無事に退院できたとき。 働いている私たちにとって、目まぐるしく入退院は繰り返されるから、沢山あるなかのたった一人の赤ちゃん。だけど、お母さ…

100人の仲間 急性期からの脱却

JICAボランティアで海外に派遣される前には訓練所で35~70日間の合宿訓練を積み、仲間と切磋琢磨しながら語学や文化慣習を学ぶ。 私の隊次では青年とシニアを含めトータル100人の訓練生がいたが、幸運にも全員無事に訓練を終了し卒業することができた。様々…

滅菌手袋が乱用されている理由の影からみるモロッコで周知の闇

今日この頃、いつの間にか「あらっ、おはよう、調子はどう?大丈夫?」とあいさつするときに、モロッコ人自らが私に対して、ほっぺにチュっとしようとしてくれる人が現れた。 もともと閉塞感のあるこの国にいると、私は、そんな小さな変化がとても嬉しく幸せ…

ラブレター

ラブレターをもらって嬉しくない人はきっといないだろう。好意とは、誰からいくらもらっても、嬉しいものだ。 所属先の看護長の一人は、私よりひとつ歳上の女性。 とってもチャーミングで可愛らしいタイプの彼女。フラー(頭に巻いて髪を隠すムスリム女子の布…

ナイチンゲールの精神とは

昨日の朝、一緒に仕事し始めた看護師が「もう終わり終わり‼」と言い、今朝帰っていった。おかしい、彼女は24時間働いていたのだろうか… ここでは、医師は24時間交代。看護師は12時間交代がノーマルのはず。 受け持ちの人数は多いし、重症度も重い。これじゃ…

お昼寝 体調不良の記憶

少し前の休日… こちらに来てから、知らない間に体力を使っているようで、休みの日にはよく午後にお昼寝をすることが多い。 お昼ご飯には自作のホットケーキを食べてルンルンであった。少し生 焼けの部分があったが、お腹すいてたから気にせずペロリと食べて…

母乳

ラマダーン中のある日。 生後間もなく緊急入院した赤ちゃんが一人いた。呼吸状態も悪く感染症もあり非常に具合が悪い状態であった。希望があれば母親が付き添うことができるので、産後間もない母であったが付き添っていた。母は体調が悪いにも関わらず、子ど…

10年

首都でのオリエンテーションがあったため、地方に派遣されていた同期隊員たちが首都に帰ってきて、先輩隊員たちも集まり日本人にまみれた3日間であった。 地方に派遣された隊員たち曰く、首都の気候は気温も過ごしやすく、モロッカンも他の地方より外国人に…

人に向けて言う言葉は、自分に返ってくると思っており、私はどんな相手に対しても感謝や好意の表現を怠らないよう気を付けようと思っている。 仕事中はなおのこと200%の努力でニコニコして「あなたのここが素敵ね!」「その服可愛いわ!」「あなたはとても親…

道徳…何が正しいか?!

モロッコの小学校では一応道徳の科目があるが、教員の知識がなく道徳の授業を行うことができなかったり、勝手に他の教科に変えている現実があるらしい... それゆえか否か不明だが、モロッカンは相手の立場にたって考えたり、背景を憶測することや見通しを立…

苦しみと喜び

日本をたって早2ヶ月。 気がついたときには過ぎていた2ヶ月。 ホテル暮らし、ホームステイ、語学学校、アパートへの引っ越し、仕事開始。合間に体調崩して受診したりなんだり。 激動の2ヶ月で目まぐるしい日々だった。 すごい勢いで一週間が終わる。それが4…

タイムスリップ

オピタルドンフォンで赤ちゃんがまた一人亡くなった。 心肺停止になり心臓マッサージと人工呼吸をしながら、医者が「いつもよ」と私に言う。この子は先日も心肺停止になり蘇生されていた。 ベットの生年月日をみると生後1週間たっていない。 医師たちがあれ…

見つけた‼

急変は、毎日ある。 なぜなら急変するまで頻回で正しいなアセスメントをしていないから。 毎日、毎日、酸素飽和度の低下、心拍の低下、そして、心臓マッサージ、マスクバック。薬の使用。 医者は8時スタートの24時間勤務。 看護師もシフトによるが、8時スタ…

命の重さ

これから先は、カルチャーショック編はオピタルドンフォン内の内容中心になる見込みです。随分とシビアでシリアスな内容ですが、 書けるギリギリのところまで書いてみます。 毎朝、出勤すると赤ちゃんが減っている。 昨日までいた子どもが今日はいない。 黄…

ボランティアを知らないモロッカンにボランティアを伝えられない私。

ボランティアとは、 無償で自発的に社会活動に参加したり,技術や知識を提供したりする人,またはその活動。 と言われているそうです。 一般のモロッカンは、ボランティアを知らない。 「ボランティア?なんだね?君は看護師なんだろ?」 「仕事しに来たのか…

オピタルドンフォン

オピタルドンフォン=小児病院。 私のこれからの職場。 挨拶して中を見せていただいた。 これからここにお世話になるんだ。 スタッフと早く仲良くなれるといいな。 どんな医療環境なんだろう。 赤ちゃんに早く会いたい。 どんな疾患の子どもがいるのかな。 家…