情熱、それは心の栄養
モロッコに来て驚いたこと、意外だったことはたくさんあった。
なかでも、ダントツの衝撃はサッカーにアツい!
とてもアツい!!
とにかくアツい!!!
主に男性方。
確かに他に娯楽がないことも影響しているかもしれない。また競馬も人気のよう。
仕事ほったらかして、
ずーっとサッカーをみている。。。
ように見える。
サッカー以外のシーンでも、仕事中でかつ休憩中の人は男女ともに沢山見かける。そこら辺でみなタバコ吸って一服休憩をしている。
こんなに仕事しなくても、世の中が成り立つんだと感心。
日本人は、頑張りやさんで、色々ときちっとして真面目過ぎるのかもしれない。だから、疲れてしまう人も多いのかなとか思ってみたり。。。
モロッカンは、エネルギッシュでニコニコしている人が多い。
話はサッカーに戻るが、ホームステイ家族のWi-FiのIDに「ゴーーーール」という名前が採用されていた。
勿論、お父さんは日曜日の夜、サッカー観戦のため家から姿を消していた。
家にもテレビはあり、女性たちは家のテレビで一応サッカー観戦しているが、どちらかというとサッカーよりもおしゃべりに夢中。あんまりテレビは見ていない。
因みにお父さんはレアルが好きらしい。
彼曰く、「モロッコとスペインは近いだろ!だから、レアルのファンはモロッコに沢山いるんだぜ!お前の日本の家族はサッカーみないのかい?」とのこと。
土日、男性たちは町のカフェでコーヒー片手にサッカー観戦。
たまたま私の目撃したカフェのひとつは、サッカー観戦に人気の店なのか。。。
お客さんが多すぎて席が足りなくなり、隣の店の椅子とテーブルを追加して、みなで仲良く応援。
テレビモニターに対面してぎゅうぎゅう詰めに列になり座っている。
モロッカンもちゃんと列に並ぶときもあるんだと感心。
まるで映画館のよう。。。
みな同じチームを応援している模様で、試合の動向の一喜一憂に忙しい。
みな同時に悔しさや喜びを叫ぶ!!!
町を歩いていると、男性たちのまとまった叫び声が、時折どこからか聞こえはじめ非常に驚いた。
「何事だー!(心の声)」
ただでさえ初めは不慣れでドキドキしながら町を歩いているのに。
そう、それはゴーーーールの瞬間。
今夜も、あちこちのカフェに男性たちが集まり、熱い視線の先に、勿論サッカー。
そして、町に歓声が響く。
とても楽しそう。
私の目にモロッカンは、みなとっても幸せそうにうつる。自分の国や文化に誇りを持ってるし、仕事そっちのけで何かに熱中し、情熱を捧げ、みなで歓喜する。
心がとても健康。
老若男女問わず、みな眼がキラキラしている。
日本のサラリーマンよ、もっと仕事をサボれ!
というわけではないが、
日本人もモロッカンに見習わないかんと、思いました。
本当の健康って、きっとこういう小さなことから始まる。
私がモロッコに慣れて帰国近くなったら、こんなことに驚いてたんだっけと、過去の自分に驚く日も来るかもしれない。
つづく。