marrakech

仲間から「おいでおいで‼」とずっと言われていたにも関わらず、なかなか気力と体力がなくて行けていなかったのだが、ついにマラケシュへ行ってきた。

久しぶりの仲間との再会に癒される。奥様がモロッコにある食材や日本から持参した食材を駆使して、和食を作ってくださった。みんなそれぞれの任地でそれぞれの苦しみを抱えながら頑張っていると思うと、そう簡単に弱音をはいている場合でないぞと、自分を奮い立たせるきっかけとなった。もてなして下さった夫婦が本当に素敵だった。

 

マラケシュの夏場は40℃を切ることがない日が続くほど暑く…50℃越えもざらに…

そんな中私の行った日程は30℃代が続いた日。本当にラッキー。

それでも、日向を1時間と歩くと、信じられないほど疲れ、昼寝せずにはいられない。気温がそんなに高くないから大丈夫だろうと高をくくっていたが、太陽にあたるだけでも疲れるほどの日差しの強さのようで、現地の人たちも常に日陰を探しながら歩いているそうだ。同じ国内でも首都とマラケシュは全然違う。

マラケシュは観光地であり、欧米人の外国人がバカンスで来ていることが多い。欧米人がたくさんいて、店番の人たちも私たちに対して英語で話しかけてくる。また、日本人という認識も首都よりも大きいようで、中国人よりも日本人として認識され「こんにちは、おいで、安いよ、さよなら、だいすき」などと言ってくる。日本語の語彙が多くて思わず笑ってしまう。その上彼らは、首都では信じられないほど積極的に声をかけてくる。話し出すと10分15分ざらに過ぎてしまう。首都は、やる気なさそうに店番をしている人がいてなかなか話しかけてくる人もいるがこんなに多くはない。

また、マラケシュはバイク使用率が非常に高かった。みんなバイクで移動している。そして運転が信じられないくらい荒い。よくあの運転で人をひかないなと感心するが、たぶん事故は多いだろう。

観光地であり、外国人からはしっかりとお金をとるという文化が根付いているようで、タクシーのるにも、だいたい3倍値から値段交渉スタート。なぜならメーターをなかなか使ってくれない。アラビア語で話しても、強気の高値でぐいぐいくる。首都の人はとても穏やかだし、メーターをちゃんと回して正規の値段で乗せてくれるので、焦る。

マラケシュメディナで買い物をしようにも、観光客扱いのため、2~3倍値から交渉開始。首都のメディナでも最近そんなにぼられることはなくなった。もしかしたら私が我が物顔だからかもしれない、あと、余計なものを買わないからかもしれない…マラケシュでは私は観光客。それはそれで、交渉のやり取りも楽しい…結局道端でかわいいデザインに魅せられて、靴を一足購入してしまった。

ロッコにはその地域ごとに伝統的なデザインや模様や名産があるので、きっとマラケシュの伝統的なデザインなどがあるのだろうが、各地方からマラケシュに運んできて売っているものが沢山あるので、何がマラケシュの名産なのか結局わからなかった。とにかくなんでもそろっている。ただ、地方の名産のものはその地で購入した方が少し安く買えるそう。カサブランカも大都市であり、同じような傾向があるそうだ。

 

 

モスクは同じ町でも全然違うし、町が変わると全然デザインも変わる。美しいデザインとモザイクに魅了された。どのモスクもその町のシンボルであり、誇らしげに立っている。ここはピンクベースに青緑の差し色がとても綺麗。この町では、ヤシの木よりも高い建物は立ててはいけないそうで、建てていいのはモスクだけだそう。その考えはとてもモロッコらしくて好き。【クトゥピア】

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大好きな遺跡!!!!

メディナ付近の詳細不明の遺跡。普通に日常の中にあるのは、とりあえず何でもとっとくモロッコ人だからこそ。流石。
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これはマラケシュで有名な門。夕方が赤く染まって美しいそうだが、少し早かった。こちらの日没はだいたい20時以降。日本から考えるととても遅い。【アグノゥ門】

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【サアード朝の墳墓群】サアード朝時代のスルタンが葬られているそう。その家族もいるようで、あちこちお墓だらけでしかも、美しい。今の時代のお墓とずいぶんデザインも違う。肉眼でみると言葉を失うほどの美しさとモザイクの細かさ、とても神秘的であった。アラワィ朝ムーレイ・イスマイルが壁で覆ってしまったため、1917年に空から発見されるまで、その存在は隠されていたそう。3つの部屋と庭があった。

※現在のモロッコは王政のため、スルタンはいません。

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有名なフナ広場では、おいしいオレンジジュースをいただきました。安全管理を考えるとカメラを出すことができませんでした。有名な蛇遣いも。

 

道中の電車の中でコンパートメントが一緒になった家族はバカンス帰りのようで、私が「その帽子かぶってみたい」といったら、最終的にはベルベルの衣装を私に着つけてくれました。彼らはとても陽気な家族で、音楽をかけて、歌って、パンを食べて、笑って、また歌って、と楽しかった。知らぬ間に到着していた。

正面からはみぐるしいので、横からのベルベル衣装のショットを。横からで充分に顔と頭の激しさは伝わるかと思われます。
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 こんなにクッキーをくれたり。
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とっても暖かいモロッカン。

ありがとう。活動でちゃんと返すよ。

外の街に出てみるのも楽しいけど、やっぱり自分の家の近所が一番落ち着く。気が付けばホームになっている。

気が付けば半年を迎えようとしている。それば、1/4終わろうとしているということ。

静かに焦る。でも焦ってもいいことないけんね。

周りに振り回されることなく、マイペースが一番。

 

続く。