メクネス、ムーレイドリス、カルメット

三連休を利用して、看護の先輩隊員さんに声をかけてもらい、フェズ刺繍組合のお買い物ツアーに行ってきた。

私にとって、初めての首都脱出。初めての電車。初めてのグラタク(グランドタクシー:長距離移動用のタクシー)、初めての外泊。素敵な人にも出会えて、初めて尽くしの最高の旅行であった。

首都メクネス間の電車の車窓からの風景は、一面のオリーブ畑、牛や馬、ヤギ、ヒツジの放牧。まっさらな大地が広がっており、首都とのギャップがとても大きい。

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3時間ほどで、メクネス駅に到着。何もしないで立っているだけで汗が流れるほど暑く、太陽の光が強くて眼が痛く、サングラスが外せない。日中は外に人がいない。暑すぎるので日没後から動き始めることが多いそう。

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 メクネスの町を案内してもらい、他ではなかなか見つけられないデザインのバブーシュを発見。今までなかなか買い物をしてこなかったし、とっても気に入ったので思いきって、購入。

 


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翌日には、メクネスからグラタクを
Moulay Idriss Zerhoun مولاي إدريس زرهونムーレイドリスという町で乗り継ぐ。

 

Karmet Ben Salemカルメットという村へ向かった。そこに村で女性たちの刺繍組合の支援をしている日本人の女性と出会い、村で刺繍づくりをしているリーダーの女性の家で刺繍の商品を見せていただき、日本人女子四人で仲良く買い物。家でランチをいただいた。

そこで作られている刺繍は、すべて手作業!!!!

とても美しい伝統的な柄がある。コースターやきんちゃく袋、赤ちゃんのおくるみ、ストールなどなど。とっても可愛くて、本当に美しい。

 

ここでは、水道は、毎日決まった1hしか水が出ないため、その時間に水をためたり、夏場は外は40℃越えで外に出られなかったり、冬場は凍結するほど冷え込んだりして、生活環境はとても厳しい。

水をくんでロバに運ばせたり、自分達で家畜を育てて、その日暮らしで自給自足に近い生活をしているそう。

女性たちはその忙しい家事の合間を ぬって、製品作りをしているとのこと。近頃は機械で作るものが安く売られるようになり、手作業の刺繍を作る人が減ってきてしまっているとのこと。

私達日本人がくるからと製品を急ピッチで作ってくれたそう。とっても嬉しい。

出来上がった商品のほとんどをみんなで買い占めてしまいました。犠牲祭前なので、村の女性たちは、まとまったお金もほしい時期であり、とても喜んでもらえた。私達は、可愛いお土産が買えて嬉しい。

みんながハッピーになれた。

とても嬉しい。

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コースター
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 犠牲祭前なので、羊が!!!!

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 こっち向いて~っていったら、「めー!!!(なんだよ~)」と言われ、あとにしようとしたら、もう一度「めー!!!(帰るのかよ~)」と言われた。

 

 Moulay Idriss Zerhoun مولاي إدريس زرهونムーレイドリスという町。ここは聖地。数十年前まで、ムスリム以外は入れなかったそう。毎年8月には、ムッセムというイベントがあり、巡礼に沢山の人が集まるそう。坂ばかりで歩くのは本当に大変だが、とっても素敵な場所。

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 ムーレイドリスにすんでいる日本人女性にとっておきの場所に案内してもらう。

 

色々なお話を聞いて、この数ヵ月の反省するとともに沢山の学びを得た。

 

ラバトで息詰まってた私にとってかけがえのない時間となり、とても贅沢な旅だった。これから先、この三日間を忘れないだろう。

カルメットの村も本当に素敵だった。

また、村の女性たちに会いに行きたい。

ムーレイドリスもとても素敵な場所だった。今度は昼間にも行きたい。

 

必ずまた、帰ろう。

気持ちを切り替えて、自分に与えられた仕事を頑張ろう。

 

つづく。