考古学博物館

 

先日、事務所のスタッフとたわいもない話をしている中で、そろそろ任国外の旅行とかの計画とか立てないんですか?と聞かれた。まだ、私、この国の首都しか知らないのに外国に行くなんて考えもしなかった…活動のことしか考えていなくて視野が狭くなっているなと反省。その日の夜に「地球の歩きかた~モロッコ~」をひらいてパラパラめくってみる。

歴史に詳しい人に教えてもらった話によると、モロッコにはたくさんの遺跡がある。しかも古代ローマ時代のものがイスラム圏であったために、破壊されることなく残されているのだそう。ヨーロッパはまた事情が変わってくるとのこと。

観光地や都会は別に旅行でも行ける。せっかくこの2年間で行くなら住んでなくては行けないところや、つてがいないと行けないところに行きたい。いや、そもそも今住んでいる首都自体もまだ行ってみたいところがあるなと、首都の観光案内ページを開いていると「ラバト考古学博物館」という場所があることを知った。しかも、ペラペラページをめくって、「ここの遺跡いってみた~い♡」と思っていたところから出土した品物も展示されているとのこと。しかも入館料はたった100円。期待できないかもしれないけど、気軽に行けるし、これはもういくしかない。

早速、場所を調べながら行ってみた。お客さんはまばらで少なかったが、100円にしてはなかなか見ごたえがあり楽しかった。紀元前の人たちが、何を想いこれを作ったんだろう、どんな思いを込めたんだろうと勝手に考えながらみてまわった。結局、人間はいつの時代も変わらないんだなと思う。ダメもとで聞いてみたら、フラッシュさえ使用しなければ写真撮影が可能であると。一眼を家に置いてきてしまったことは残念であったが、携帯で沢山写真を撮らせてもらった。アジア人がくるのが珍しいのか、私が展示物を見てテンションが上がり過ぎているのをみて嬉しかったのか、こいつ写真撮りすぎだなと思われていたのか…理由はわからないが、途中から警備員さんがフランス語で解説してくれた。ありがたい。モロッコの地図の中からどの地域からどのようなものがでているのかをデジタル表示したようなものまであり、丁寧にその使い方までレクチャーしてくれた。館内にいい感じの景色の写真を見つけ、「それはどこの遺跡だ」と聞くと、なんと「ラバトだ。タクシーで5分で着くぜ!」と守衛さんが教えてくれた。お腹がすいたので、遺跡への梯子はせずに引き上げてしまったが、また今度気が向いたら行ってみよう。

贅沢な休日であった。明日からまた働こう。

 

館内で撮影した中から少しピックアップして。

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ワンちゃん。警備員さんの解説によると口から水を出していたらしい…

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ロッコらしい色合いとデザイン

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よくみると

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落ちとるやん。さすがモロッコ

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これをみたら、人間って変わらないんだなと思った。

 

 

つづく。