エロキティ

日本発祥のHELLOKITYというネコのキャラクターがいることは日本人の多くがご存知かと思う。

私はHELLOKITYのイラストの入った筆箱を日本でフランス語を学習する前から使用している。

 

日本でフランス語を学んでいく中で、H(アッシュ)は発音しないこと学んだ。

フランス語を教えてくれたモロッコ人の先生も「アッシュは可愛そう。書くのに発音しない。仲間はずれです。」と言っていた。

お気づきの方もいるかと思うが、そう「ハローキティ」のことをフランス語では「エロキティ」と発音する。

もしかしてこれはエロキティ?と思い、筆箱を先生に見せて「これはエロキティですか?」と質問すると「そうだ」と言われる。

一緒に講義を受けていた子と大笑いした思い出がある。先生は日本語に長けているため、私たちが笑っているのを見て呆れていた。

どうしようもないことだが、こんなにチャーミングなキャラクターがエロキティになってしまうことが滑稽である。そしてその面白さは日本人にしかわからない。

 

時は流れ

今モロッコで私は日本から「ハローキティ」のプリントの入ったナース服を1枚持ってきた。お気に入りのピンクである。

 

お気に入りのピンクを着用して仕事中に医師の回診についてまわっていると、

女医さんに「あなたの服可愛いわ、日本から持ってきたの?そのキャラクター、エロキティね」と言われる。

前では教授が怒鳴りちらしながら医師に指導しているのに、私に雑談を振ってくる。彼女には全く悪気はないが、こんなシリアスな状況で思わず噴き出して笑いそうになってしまうではないか。

 

言葉って本当に面白い。

お気に入りのピンクのエロキティを着て、2年間モロッコで頑張ろう。

 

続く。