ボランティアを知らないモロッカンにボランティアを伝えられない私。

ボランティアとは、

無償で自発的に社会活動に参加したり,技術や知識を提供したりする人,またはその活動。

と言われているそうです。

 

 

一般のモロッカンは、ボランティアを知らない。

 

「ボランティア?なんだね?君は看護師なんだろ?」

「仕事しに来たのか‼」

「勉強しに来たのか‼」

 

大体この2択。

たぶん人のために働くという概念はなさそうな雰囲気。

家族のことはとっても大切にする。

自分のことも大切にする。

しかし、お金を考慮せずに人のために働くという考えはなさそうに思う。

 

 

彼らにはない概念において活動する私。

活動する前から伝わらないから悪戦苦闘。。。

 

職場で初め、2年間のスケジュールとして、3-6カ月ごとに各科を回るローテーションを組まれそうになった。

 

思わず「私はレジデントか!」と、突っ込みたくなったし、

「色々なところをみて学びたいけどベースは新生児科で働きたい」というと、

 

「新生児科は、もうたくさん勉強したんだろ?それじゃあ勉強にならないじゃないか!」と言われる始末。。。

 

言葉もままならなくて、相手の性格もよくわからない人と、初対面で大事な話をしなくてはいけない。やるしかない。

 

看護長は、フランス語で三回程説明したが内容を理解できなかった私に対し、

「あなたはフランス語もアラビア語も英語もわからない!私は何語で話せばいいのよ!」

と、やや呆れ?怒られる。

ボスとなる人は色々背負い、ことが重なるとイライラしてしまう。それは日本も一緒。だからこれには慣れている。

 

 

こんな場面はよくある。

せめて、フランス語だけでもすらすらと話せれば。

 

今は、生きるためのフランス語だけで必至。

 

職場の医者のなかには、フランス語、アラビア語、英語、イタリア語、スペイン語を操る方も。

 

 

私は日本語でさえ危うい。特に漢字。

 

母国語にさえ自信がない。

非常に悔しい。恥ずかしい。

 

 

そして人に伝えるって、本当に難しい。日本語同士でもわかり合えないこともある。

でも、言葉を使わなくてもわかり合えることもある。

 

2年かけて、ボランティアってこんなことをする人なんだと、私を通して彼らに伝えたいと思う。

 

 

 

つづく。