言の葉。

モロッコは、他言語国家。

 

日本は日本語がだいたい通じますね。

細かくすると方言などもありますが。

私は方言が好きです。旅行すると数日でその土地の方言や、イントネーションがうつります。失礼しました、余談です。

 

モロッコで主に話されている言語として、順に大体3つあります。

ベルベル語(もともとモロッコで始めから話されていた言語。)

●ダリジャ(モロッコ方言アラビア語とも呼ばれます。ここについての詳細は後程)

●フランス語(歴史の関係により。フランス人のフランス語よりも鼻を使わずに話す印象があります。恐らく多くの人がアラビア語を話すので、鼻よりも喉を使って話すことにたけているのかと推測します。)

 

そして、北部ではスペイン語が通じる地域もあるそうです。

 

私は、モロッコに来るためフランス語の勉強を課せられました。生活と仕事のために必要なことですが、色々なことを考えると少し切なく悲しい気持ちになります。(別にフランスが良い悪いというわけでは全くありません。モロッコにおいて現在フランスは、一番の対外貿易国であり、出稼ぎに出ている人も、帰化している人も多くいるそうです。)

 

フランス語を勉強したので私は主にフランス語を話しますが、なかにはダリジャしか話せない人もいらっしゃいます。

モロッカンは、ダリジャへの愛はとても強いようです。

挨拶、食べ物の名前、ちょっとした言葉をダリジャで話すと、「君は外国人なのにアラビア語を知ってるのか~‼」

と、それだけでとても喜んで親切にしてくれます。

そもそも外国人が珍しいので、フランス語で「これをアラビア語でなんというの?」と聞くと嬉しそうに教えてくれる。

 

《ダリジャ》

それは、モロッコ方言アラビア語と呼ばれることもあるそうですが、実態は全くの異質です。たぶんほかの言葉を使って上手く説明することが難しいのだと推測します。

 

イスラム教がモロッコで普及すると同時にコーランによりアラビア語が入ってきたことで、モロッコにおいてアラビア語が広まったそうです(マグリブ地域は、他国も同様にフスハーと異なりアラビア語の方言があるそうです。)

 

現在モロッコで話されているダリジャは、

もともと話されていたベルベル語フスハーアラビア語、フランス語、スペイン語、英語などが混ざりあってできた口語となっています。

 

私にとって何よりもアラビア語が素敵なのは、「いただきます」と「ごちそうさま」という概念があることです。

今まで海外にいる間、日本語で「いただきます」「ごちそうさま」といっていました。

アッラーへの感謝を伝える意味ではありますが、イスラム圏では「いただきます」と「ごちそうさま」に代わる言葉があると知り、初めとても喜んだ記憶があります。

 

また、山のなかにはベルベル語だけで生活をされているかたもいらっしゃいます。

都市部の公共施設の看板などには、ベルベル語アラビア語とフランス語で標記されていることもあります。私はそんな看板がとても好きです。多様性を受け入れる姿勢を眼で感じて、暖かい気持ちになります。

 

私がフランス語で話していて、相手がダリジャしか話せない人の時に困っていると、大体近くにいる、両方話せる人が通訳してくれます。

 

親切なモロッカン編については、また別の機会に。たぶん。イッシュアッラー

 

ここで暮らすためにはやはり、フランス語とダリジャの両方の勉強をする必要があります。英語もろくに話せない私ですが、とりあえず頑張ってみます。

 

たまに英語を話せる方が店員などでいると、「どうして君はフランス語を知っているのに英語を話せないんだ?大体の外国人は、英語が話せてフランス語は、話せないのに!」

と言われ、少し切なく悲しくなることもありますが。。。

 

でも、やはり語学はとても好きです。

言葉が増える度に、自分の中の文化や概念が増えていきます。

そして、もちろん私は日本語も大好きです。

 

カルチャーショック編はまだまだ続きます。ネタはつきません。

海外での経験を多くお持ちのかたには笑われるような拙い内容かとは思いますが、不定期で報告していきます。

 

続く。