モロッコへの道

研修が終わってから、出国までのおよそ2週間。

精一杯、大事な人たちと会った。

研修の規則正しい生活から一転、お酒づけな2週間。

 

2週間は、一瞬で過ぎ去り気が付けば飛行機の中。成田-アブダビ-ラバトサレへ。

 

空港で見送りに来てくれた家族(両親と妹・祖母)とお別れ。一緒に訓練を受け、後の飛行機で出国する人たちも会いに来てくれた。感謝。しかし、他の人たちはほとんど家族が来ていなかった。うちの家族だけすごく大所帯であった。

アブダビへの飛行機の中の私は憂鬱で仕方なかった。どうしてこんな寂しい思いをしてまで私はモロッコに行くなんて言ったんだろう。と半ば後悔し、非常に陰鬱な気持ちで日本上空を通り過ぎ西へ飛んでいった。

 

過度の緊張とストレス、精神的ダメージからか、アブダビ空港でトイレに向かう途中に生まれて初めて目眩にあった。始めまっすぐに歩けずに、空港の地面が斜めになっているのではと、思ってしまった。普段から健康すぎるとこういうときに自分の体調不良よりもついつい周りを疑ってしまう・・・

一緒にいた医療系職種の友人が薬を持っていたため、速やかに対応。

そして、速やかに身体は回復。

アブダビでアラビア料理を食べて、更に心も回復。

寂しがったって仕方ないし、一生帰ってこれないわけじゃないと、楽観視することができた。やっぱり食事は大事である。そして、アラビア料理、おいしかった。そして仮眠をとり、更に元気になる。このご時世、インターネットもあるし、寂しくてもいくらでも連絡がとれるじゃないか!!

 

気を取り直し、アブダビからラバトサレ空港へ。

無事に到着。

 

到着したときは、とっても嬉しかった。

今から自分でやりたいことやれるんだと思うと、とても幸せな気持ちでいっぱいになった。せっかく選んでもらい合格して、いただいた2年間。

モロッコを大好きになって、モロッコのために自分にできることを本気でやろう!と、とても清純な気持ちを抱いて飛行機を降りることができた。よかった。

 

この先は、しばらくモロッコ到着後に抱いた私の個人的なカルチャーショックについての報告をします。

 

つづく。